イノベーションサロンとはAbout Innovation Salon

兵庫県立はりま姫路総合医療センターとデッキでつながった先端医療工学研究所内にあります。
明るくリラックスした雰囲気の中で、医・産・官・学の多様な人々が出会い、困りごとを話し合ったり、柔軟な発想で解決の糸口を探っていく場です。

目標:Needs-orientedなケア事業の創造
看護現場の言語化を企業メンバーと協働で取り組み、従来の基礎研究から臨床への橋渡しをする研究開発ではなく、現象の解明や、ものづくりを経て、臨床の場で評価することで、needs-orientedなケア事業の創出を目指しています。

ごあいさつ

サロン長

畑 豊Yutaka Hata

令和4年4月1日に、兵庫県立大学は、兵庫県立はりま姫路総合医療センター内の教育研修棟に先端医療工学研究所を設置いたしました。兵庫県立大学は、医学部を持たない総合大学ではありますが、地域に密着した総合大学(大学院として情報科学、工学、理学、看護学、環境人間学、社会科学)としての強みを活かすことで、研究成果の社会実装を推進したいと考えております。

現在全国で、医療機器の研究開発が医工学の名で実施されてきています。本サロンではこのスキームとは異なる方向で研究開発を実施します。まずは、兵庫県立大学の強みである看護学科の先生方やはり姫の看護師様が日頃感じている、リハビリテーション、看護、栄養の観点からの社会課題を切り口に、健康とウエルビーイングを病院の臨床家らと共に捉え、先端の情報科学・工学技術を駆使することで新しい事業創出に挑戦したいと考えております。そのことを通じ、現在の超高齢化社会や未病の分野に果敢に挑戦し、地域創生と経済の進展に寄与します。そのために、同研究所内に、当大学、企業とはり姫医療センターのメンバーが交流できる場、名付けて「イノベーションサロン事業」を立ち上げました。病院や大学のメンバーの現場情報と参画企業メンバーとの侃々諤々の議論により、一緒に新たな「健康」と「ウエルビーイング」関連事業の創生に向けた社会課題を「Needs-orientedなケアの創造を切り口」に明確にして行きたいと思います。

副サロン長

坂下 玲子Reiko Sakashita

本サロンは患者や医療者の真のニーズに応え、産業界をはじめ関連組織と大学が協働しWell-beingを実現する土壌づくりを目指しています。関連する人々が自由に楽しく意見交換し「アハ!体験」を生むことを狙っています。まずは看護領域から始めますが医療全般や生活支援へと範囲を広げていく予定です。

看護は、患者と看護者の相互作用によって織り込まれる唯一無二のタペストリー(アート)に例えられますが、その技の多くは暗黙知として臨床家の中にあり、まだ十分言語化されていません。したがって、看護の真の働きは一般的には理解されておらず産業界との連携も飛躍的には進んでいないと考えます。また、真のニーズは顕在化していないものですが、病院の敷地にある本サロンは、患者や医療者のニーズについて実際に耳を傾け、目を向ける最良の場所ですし、製品の評価・改良を考えるにも最良の場所です。多くの皆様の参加をお待ちしています。

副サロン長

内田 勇人Hayato Uchida

世界的にも例をみない速さで社会の少子高齢化が進むわが国において、いかにして最新の技術を医療・看護・健康・福祉等へ応用していけるかは喫緊の課題といえます。より良い医療・看護・健康・福祉等の実現には、多面的なアプローチが必要です。なぜタバコがやめられないのか?どうして偏った食事になってしまうのか?。健康リスクの背景を探ると、「原因」の「原因」があることがわかります。

兵庫県立大学には様々な領域の研究者がおり、日々新しい知見等を明らかにしています。「食・栄養」、「住居」、「社会とのつながり」、「こころ」、「運動」等の充実は、私たちの生活を生き生きとさせるもとになります。
産業界、医療センターの皆様とともに、本サロンにおいて日々の生活に役立つ「研究」がより一層進むことを心より期待いたします。